◇区財政の状況と第3回定例会議案

1.財政調整基金からの繰り入れ

基金は、23年度決算では、総額約391億円ありますが、そのうち、義務教育施設整備基金(約127億円)や公共施設等整備基金(約73億円)などは使い途が限定されていて、お金が足りないからと取り崩すことはできません。一方、歳入不足や緊急時に取り崩すことができるのが、財政調整基金です。
残高の推移を見ますと、平成21年139億円→22年115億円→23年87億円と確実に減り続けています。
下図をご覧下さい。予算編成時に必要な基金を繰入れています。一旦基金残高は減りますが、余剰財源によって、多少、残高が回復します。しかし、基金繰入れ額を50億円、余剰財源を30億円と仮定しますと、平成28年には基金は枯渇してしまいます。
国と違って借金はできませんから、何としても歳出削減に努めなければならないのです。

2.第3回定例会始まる!

一般会計補正予算をはじめとして、利用料・手数料の値上げ、さらに平成23年度決算審査を含む36本の議案、ならびに陳情・請願を審査する、第3回定例会がスタートしました。

◎補正予算

  1. 歳入
    ・前年度歳計剰余金  22.8億円   P1参照
    ・財政調整基金からの繰入金の戻し  11.9億円   P1参照
    ・オリンピック東京招致機運醸成助成金  1千万円   など
  2. 歳出
    ・消火栓直結式スタンドパイプを住民防災組織、区民消火隊へ  907万円
    ・生活保護受給者就労相談員1名増員  470万円
    ・経口生ワクチンから不活化ポリオワクチンへの切り替え  2.7億円
    ・区内20商店街でオリンピック東京招致機運醸成事業  600万円
    ・漏電事故再発防止対策工事 9施設  2150万円    など

これにより、歳入・歳出各12億22百万円の+補正で歳入・歳出総額は、各1827億5200万円となります。

◎使用料・手数料の値上げ

現行の使用料・手数料は平成17年に改訂されて8年が経過するので、見直しをすることになりました。

1.使用料

☆検討対象  1021項目中  増額592項目  据え置き313項目  減額116項目 となります。
☆効果額は2002万7千円
☆代表例

  • 熊野地域センター
    第一・第二レクホール  午後  750円→1000円  +250円
    夜間  1000円→900円  -100円
  • 仲町地域センター
    第一レクホール  午前  2400円→2300円  -100円
    午後  2500円→3000円  +500円
    夜間  2800円→2800円  0
  • グリーンホール
    1階  午前・午後  22700円→22700円  0
    午後・夜間  31300円→31600円  +300円
  • 小豆沢体育館
    武道場  貸切り夜間  2800円→2800円  0
    大人個人  310円→320円  +10円

2.手数料

☆検討対象  73項目中、改訂は4項目
☆効果額  508万円
☆改訂項目  ①公募記載事項証明 ②住所または居住に関する証明 ③公募等の謄本、抄本の写し以上3項目の郵送請求分手数料を300円から400円に ④印鑑登録手数料を50円から100円に
※区民生活にも直結しますので、しっかりと議論を尽くして参ります!

◇大山小学校教育環境協議会について

6回の協議会を通じて、出された意見の大半は、大山小を存続してほしい!ということでした。しかし、教育委員会は、平成24年度で閉校という方針を打ち出してきました。もし、その方針を押しつけるならば、この協議会の目的は一体、何なんだとという怒りが地域には満ちあふれてしまいます。
最終的には、協議会は「大山小の保護者、町会、同窓会など地域住民と学校による教育環境を維持するための努力を見守り、平成25年度の通常学級の新入学児童数を見極めて判断する」という意見書を教育委員会に提出し、平成25年度の児童募集は行われました。しかし、10月末までに大山小に何人の児童が希望するかが判明し、その結果如何では、平成26年度以降の大山小をどうするかを再び議論せねばなりません。
子どもたちのために最善策を!どうか、真摯に向き合いましょう!

◇補助26号線・川越街道交差点

補助26号線 

補助26号線が川越街道まで開通した結果、大山交番前の信号では、常盤台方面から池袋方面への車線から、田崎病院方向へ斜めに入る場合に、信号を守っていれば1台しか進入できず、2台目3台目は信号無視状態に。しかも、進入方向の歩行者横断信号は青で、たいへん危険でした。昨年来、交通対策課ならびに板橋警察署への働きかけの結果、年度内に右折信号が整備されるなど改善が決定しました。

◇木密地域不燃化10年プロジェクト

10年プロジェクト

大谷口地区19.1haが東京都の木密地域不燃化プロジェクト先行実施地区に選定されました。まずは、優先整備路線として大谷口1丁目25番地先から大谷口給水場横の東京都の土地を経て補助26号線へ抜ける道路の拡幅整備に入り、さらに周辺地域の建て替え助成へと進んでいく予定です。補助26号の板橋高校前から交通公園裏を経て、再び補助26号に至るサツマイモ型の地域です。


立憲民主党 板橋区議会議員 おなだか勝公式サイト電話番号: お問い合わせ