おなだか勝の政治日誌
 
  イラクへの武力行使にはもちろん反対です! 2003.03.25
 
国連憲章に違反ですよ、この攻撃は
 3月20日とうとう、アメリカ軍によるイラクへの武力行使が開始されました。
 新たな国連の決議のないままに、そして先制攻撃を受けた、あるいはその恐れがあるという事実もなしに、アメリカ・イギリスは空爆を開始し、現在も空爆や地上戦が繰り広げられています。つまりは国連憲章違反です。アメリカこそ侵略者ではないのか、即時停戦せよという世界中の声があがっています。

 アメリカの主張の第1点はイラクが大量破壊兵器を所持し、それを使うかあるいはテロ組織に売り渡すおそれがあるというものであり、これは国連の査察団も「疑いはあるが、確認はとれていない。さらに査察の必要性がある。」と報告しているのにであります。
 そんな理由で武力攻撃を準備しているわけでもない国をそれこそ、大国の大軍事力をもって、先制攻撃をするなど、もってのほかであります。
 では、北朝鮮において核の保有が自他ともに認められている中で、これ以上、北朝鮮が日本近海でミサイル発射のテストや領空・領海侵犯を続け、さらには戦闘機による威嚇などを繰り返していけば、これは平和を脅かす、無法行為であるので、国連の決議を待たずに、先制攻撃を加えてもよろしいことになってしまう恐れもあるのです。
 せっかく、日本は韓国や中国、ロシアと共同して北東アジアの平和維持に努力しているところであり、北朝鮮とも外交の扉をようやくこじ開けたところであります。
 今、そんな武力行使が行われたら、日本はまたそれを支持するのでしょうか?そのとき、テポドンを食らうのはアメリカではなく日本です。

 また、もうひとつの主張は武力行使はイラクの自由を取り戻すための解放のための戦闘であるとも言っています。しかし、フセイン後のイラクについて何ら策も持たずによくそのようなことがいえるものだと残念でなりません。
 アラブ諸国はこの武力行使を受けて、アメリカは侵略国であると声明を発表しました。
 この戦争が宗教戦争に発展しないことを心から願っています。
 
日本の姿勢と外交努力の欠如
 日本はブッシュ大統領の声明を受けて、3月18日小泉首相が武力行使支持を明確に打ち出しました。
 あれだけ、政府は国連中心主義を標榜し、新たな国連決議が必要不可欠と言っていたにもかかわらずであります。
 そして、「国連決議なしに米英が武力行使を行った場合には日本政府はその行為を支持するのか」という問いに、政府は小泉首相も川口外相も「仮定の話にはお答えできない」の一点張り。つい先日の野党党首や幹事長との首相の懇談でも、「そのときになってみなくてはわからない」というなんとも情けない答えしか返ってこなかったのです。
 それが一転して「支持」とは…

 またその理由が日米安保つまりは日米同盟の関係上、仕方ない。北朝鮮問題では、守ってもらわなければならない関係だからというのだから、何とも情けない。
 アメリカの武力行使に対して、フランスやドイツ、中国、ロシアのとった行動をどのように日本政府は考えていたのでしょうか?
 「あいつらは自国に軍備があるから、北朝鮮の脅威なんて関係ないから日本の立場とは違う。」とでもお考えでしょうか。
 日本は憲法9条を前面に出して、武力行使には反対であると、米英に平和的解決を望むという姿勢をどれだけ示しましたか?
 イラクに対して査察を受け入れよ、大量破壊兵器があるなら、破棄せよという強い姿勢を示しましたか?
 結局黙り続けて最後はアメリカとの同盟関係の重視の一点で支持です。湾岸戦争でも「ショー・ザ・フラッグ」とこき下ろされ、今度も「アメリカの犬」となり果てるのか日本!
 
 北朝鮮は確かに脅威であります。何をしでかすかわからない国であり、拉致問題も未解決のままであり、本当にけしからんのです。
 しかし、北東アジアの平和は韓国・中国・ロシアとの共同によって初めて実現するのであって、アメリカの軍事力・武力行使によってもたらされるものでは決してありません。
 もし、核開発疑惑によってアメリカが北朝鮮を放置しておくことはまかりならんということになって、またまた国連決議なしに武力行使を行ったら、そして日本が容認し、支持したら、アメリカにはテポドンは届きませんから犠牲になるのは日本です。

 アメリカがいつでもどこででも守ってくれると思ったら大間違いです。
 
イラク戦争後の世界は?日本は?
 まもなく、バクダッドの本格的な市街戦に突入します。
今までも、双方に民間人を含むかなりの犠牲者・負傷者を出していますが、いっそう増えることは必至であります。
 当初、アメリカも多くの他国もこの戦争は短期決戦であろうとの見方が大半でありました。
 でももう一週間です。そしてこれからバクダッドをめぐる攻防戦ですから、どちらかといえば長期戦まではいかずともまだまだ戦いは続く様相です。
 アメリカも日本も市場は戦争は折り込み済みで、株式は両国とも大幅な値上がりを示しましたが、短期終結の見込みが薄れ、市場は不安な様相を呈してまいりました。
 今日、マンション販売準大手のセザールが会社更生法の申請にはいりました。3月危機が回避されるやに聞かれましたが、果たしてそのようになるかどうか、3/24の円は大幅安、そして3/25は大幅に円高と市場も不安定な動きを示しています。
 
 戦争に気をとられていると思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。

 さて、今回の戦争の理由であった大量破壊兵器の使用が認められず、また破壊兵器も見つからなかったら、アメリカはどうするのでしょう?
「ごめんなさい」では済みません。
 査察の期間延長は作戦上(暑くてたまらんから)飲めずに、見切り発車で始めてしまったこの戦争です。
 
 早く終結してほしい。
そのために日本はあらゆる外交努力をしなくてはなりません。

 まずは国連の機能・権能の回復が優先されます。
その中でイラクの戦後復興もしていかなくてはなりませんし、何より、フランス・ドイツ・ロシア・中国との仲直り。そしてアラブ諸国との対話再開。
 宗教戦争や世界戦争などに発展しないためにも、もちろんテロも未然に防ぐためにも、大変な道のりでありますが、日本は積極的な外交努力をしていかなければなりません。
   
 「アメリカの犬」と言われないためにも…

 さて一方では教育基本法の改正や9条の改正による戦力の保持、あるいは核武装など、不穏な動きが戦争に隠れて見られます。
 
 やるなら正々堂々と議論して、国民にわかる展開にしてほしいものです。どさくさに紛れて数の力で可決成立なんてことにはなりはしないけれど、政治の世界は一寸先は闇ですから。
 
 
 
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